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「空き家増加×宿泊施設不足」の問題を一石二鳥で解決!

愛媛県で進んでいるとても興味深い取り組みについて書きたいと思います。

田舎こそいまここに注目するべきです!

実家が空き家になっている方で「民泊」に興味のある方は多いと思います。
しかも、なるべく面倒なことがない形だと最高…というのが本音ですよね。

今回、愛媛県内の空き家をDXで無人民泊施設化する「トライアングルエヒメ2.0」というプロジェクトに、hacomonoという会社が2年連続で採択されたんです。

このプロジェクトって、まさに一石二鳥の発想なんですよね。

愛媛県内では空き家がどんどん増えている一方で、インバウンドの増加に対して宿泊施設が足りないという問題も抱えています。

つまり、「使われない家が増えている」と「泊まる場所が足りない」という、一見矛盾した状況が同時に起きているんです。

最近、ぼくの住んでいる香川県でも外国人が歩き遍路をしているお遍路さんを見かけることが増えましたね。
インバウンドの形が変わってきたなあ…というのを実感しているところです。

そこで、鍵の受け渡しやチェックイン業務を完全オンライン化して、民泊初心者でも省力運営と収益改善を実現する仕組みを作ったというわけです。

「空き家活用は民泊がベスト」という常識
空き家の活用方法を相談されると、必ずと言っていいほど出てくるのが「民泊にしてみたら?」というアドバイスです。

使われていない家を宿泊施設として活用すれば収益が生まれるし、地域の活性化にもつながる。そう考えると、とても夢もあるし合理的な解決策に見えますよね。

でも、実際に民泊を始めようとした人の多くが直面するのが「思ったよりも大変」という現実です。

民泊運営の「見えないハードル」が高すぎる問題
法律的な問題もありますが、ぼくがよく耳にするのは、こんな悩みです。

「チェックインの度に現地まで行くのが大変で…」「夜中に鍵を渡しに行くなんて無理」「清掃の手配だけでも一苦労」。
特に地方では、オーナーさんが高齢の場合も多く、デジタル機器の操作に不安を感じる方も少なくありません。

要するに、民泊って「始めるのは簡単、続けるのは大変」なんです

こういう現実があるから、せっかく空き家を活用しようと思っても、結局諦めてしまう人が多いんですね。もったいない話です。

とはいえ、DXが変える民泊運営の可能性
そこで注目したいのが、今回の愛媛県の取り組みです。

hacomonoが提供しているのは、民泊運営の面倒な部分をデジタル化で解決するシステム。
DXというとなんだか難しそうに聞こえますが、要するに「面倒な作業をコンピューターにお任せする仕組み」のことです。

具体的には、お客さんのチェックインから鍵の受け渡しまで、全部オンラインで完結できるようになっています。
オーナーさんは現地に行く必要がないし、お客さんも24時間好きな時間にチェックインできる。

これって、最近ふえてきたコンビニのセルフレジみたいなものですよね。

お客さんもお店の人も、お互いに楽になる仕組みです。
もう全部これでもいいと思います。

「初心者には無理」という思い込みを覆す工夫
「でも、そんな最新システム、使いこなせるかな…」と不安に思う方もいるでしょう。

その点も、このプロジェクトではしっかり考えられています。
地域住民を対象にした勉強会も実施中なんです。

つまり、システムを導入して「はい、頑張って」ではなく、きちんとサポート体制も整えているということです。

これは本当に大切なことだと思います。どんなに優れたシステムでも、使う人が困っていたら意味がありませんから。

ぼくが特に感心するのは、2年連続で採択されているという点です
一年目で終わりではなく、継続的に支援を続けているんですね。これって、本気で地域の課題解決に取り組んでいる証拠だと思います

完璧を目指さず、「少しずつ楽に」が正解
民泊運営というと、ついいろんな方面で「完璧にやらなきゃ」と身構えてしまいがちです。
でも、実際はそんなに気負う必要はないんじゃないでしょうか。

大切なのは、オーナーさんが無理なく続けられること。
そして、お客さんにも快適に過ごしてもらえること。

この両方が成り立って初めて、空き家活用が本当の意味で成功すると思います。

愛媛県の取り組みは、まさにそのバランスを考えた仕組みだと感じます。

というわけで、空き家活用の新しい可能性
テクノロジーの力を借りることで、これまで「大変すぎる」と諦めていた空き家の民泊活用が、もっと身近なものになってきています

もちろん、すべての空き家に当てはまるわけではありませんし、地域によって事情も違います。

でも、「こんな方法もあるんだ」という選択肢が増えるのは、とても良いことだと思います。

空き家を抱えて悩んでいる方も、まずは「完璧にやらなきゃ」というプレッシャーを手放してみてください。
少しずつ、自分のペースで始められる方法が、これからもっと増えていくはずです。