今日は「空き家を活用した複業・起業による関係人口創出事業」について書きたいと思います。
「和歌山県庁は、2025年度空き家を活用した複業・起業による関係人口創出事業の委託先を募集しています。
審査は、公募型プロポーザル方式を実施します。
和歌山県HPより
空き家に関する仕事をしているぼくのまわりでは「空き家ってもったいないよね」と言う声は当然多いです。
放っておけば費用維持だけがかかり、地域も静まり返る。
もったいない、だけど動けない…そんなジレンマ、ありませんか。
一般的なアドバイスは「とりあえず貸そう」「民泊をやろう」です。
確かに王道ですし、成功例もニュースで見かけます。
それでも実際にやってみると、認可の壁や運営コストに負けがちです。
そこで今日は「複業・起業×関係人口」という切り口を提案します。
ちょっと耳慣れない言葉が並びましたね。
このあたりざっくりいうと…
複業は「仕事を二つ以上持ち歩くこと」です。パラレルワークなんていったりもしますね。
関係人口は「観光客と定住者のあいだくらいの関わり方をする人たち」を向きます。
とりあえず、空き家を起点に「ゆるく関わる人」と「ゆるく稼ぐ仕組み」を育てる作戦です。
よくある「週末だけの古民家カフェ」。
これも関係人口づくりの典型ですが、私はもっと多様だと思います。
例…
・リモートワーカー向けのサテライトオフィス 平日は都心、金曜夜に移動して土曜は空き家からオンライン会議。
「田舎の土曜って、思ったより静かで集中できます。私も個人的に土曜の朝から午前中がすごく集中できて大好きです。(二日酔いないときかぎりですが…)
・週末クラフト教室 木工や陶芸が好きな人が月1回集まり、作品をオンラインで販売。
教える側も学ぶ側も複業なので、無理なく続きます。
今度や講座教室も増えてきましたね。
・農業シェアラボ 庭や畑を区画貸して、都市組が季節ごとに通います。
年会費+収穫体験で運営すると、現金収入と地域交流が同時に生まれます。 田舎にはこういう土地や畑がくさるほどあります。
身近な例を並べましたが、ポイントは「スモールスタートで固定費を心がけること」です。
空き家なら賃料ゼロかかなり安い。
だからチャレンジしやすいんです。
いえ、「自分にできるかな…」と不安になりますよね。
そこにコツを三つ。
・小さく挑戦して改装費ウン百万円は危険です。
次に掃除とWi-Fiだけ。これでサテライトオフィスが始まります。
・オンラインを味方に
SNSで「関係人口募集!」と発信すると、意外と応募が来ます。
実名よりハンドルネーム文化のほうが気楽で参加しやすいです。
・行政・民間支援をチェックする最近は「地方創生」「リスキリング」がキーワード。
補助金や伴走支援が増えています。問い合わせるだけでも価値があります。
私自身、特に地方で空き家活用に関して、最初は「空き家=なかなか手ごわい相手」と思いました。
それでも複業と関係人口の視点を入れると、ただの空間が「人が集まるプラットフォーム」に変わります。
固定概念をちょっと横に置くだけで景色が広がって見えるんですね。
というわけで、空き家をお持ちのあなた。
今回の記事のような「大がかりナリノベは無理」と肩を落とす前に、
まずは「ゆるく稼ぐ」「ゆるく関わる」小さなくらみを始めてみませんか。
空き家は、手放すより「話し合って遊んで」ほうが案外ラクで、実は楽しいですよね。