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建材費が上がり続ける今、【空き家×リノベーション】が答えに

【空き家×リノベーション】はこれからの新しい住宅の考え方だと思っていますが、先日、静岡県藤枝市にリノベーション専門の展示場がオープンしたというニュースを見つけました。
これは空き家をリノベーションして、新築同然に蘇らせた物件を展示するという施設ですね。
まずこの「空き家リノベーション専門」の展示場というのが珍しいというか面白いです。
なので、「へえ、面白いな…」と思いながら記事を読んでいたら、施工会社の社長さんのこんなコメントが目に止まりました。
「建物の材料の値段がすごく上がってきて、若い人は家を買えなくなりつつある」

そこで、空き家のリノベーションという事になるんです。

「空き家×リノベ」は伸びしろしかない。
ここでポイントは3つです。
1.空き家が過去最多
2.リフォーム市場は7兆円規模
3.中古住宅の流通が伸びている
この3つが揃っているから、【空き家×リノベ】は取り組むべき市場なんですよね。
ところでリフォーム市場はどれくらい?と思って調べてみました。
推計(2024年)で、
住宅リフォーム(リノベ)市場 7兆円
広義のリフォーム(インテリア等も含む) 8兆2,800億円
つまり、「リフォーム・リノベーション」はすでに巨大産業といえるんです。
「家を買うなら新築でしょ」という呪縛、ありませんか?
持ち家を考えるとき、多くの人が「新築」を前提にして話を始めます。
まあ、気持ちはわかります。
新しい家は気持ちいいし、誰かが使った痕跡もない。
「一から自分たちの暮らしを作る」という感覚は、なかなか捨てがたいものです。
でも正直に言うと、今の建材コストの上昇ぶりを見ていると、「新築一択」という考え方がだんだん現実から離れてきているんじゃないかな、とぼくは感じています。
展示場の山田社長が言ったように、若い世代が新築を手に入れることのハードルは、着実に高くなっています。
それでも「中古はちょっと…」という気持ちも、わかります。
「前の住人がどんな使い方をしていたかわからない」「どこかが傷んでいそう」「なんとなく縁起が…」という声も、よく聞きます。
不安に感じる気持ちはよくわかります。
しかしリノベーションの技術って、ここ数年でかなり進化しています。
藤枝の展示場でも「かつての状態と比べられるように写真も展示されていて、新築に近い仕上がり」と紹介されていましたよね。
つまり、「元・空き家」というのは今や、スタートラインが低いだけで、ゴールはほぼ同じ場所まで持っていけるんです。
で、ここで話は少し変わりますが。
静岡県の南伊豆町西子浦地区では、細い路地裏のほとんどの家に住人がいなくて、「空き家銀座」と呼ばれるような状況になっているそうです。
これはぼくも映像で見ましたが、道の狭さがあるようです。

でもこういう地域の場合は、逆に車が入れない環境をいかして地域丸ごとリノベがおもしろそうです。
以前紹介した、尾道や長崎の事例が参考になりそうです。
数件のリノベーション物件が地域のランドマークになる可能性もありますよね。
そうなると人が人を呼び、面白い化学反応を起こして地域全体の価値が上がるかもしれませんね。
というわけで、ぼくが今日お伝えしたかったことをまとめると。
「持ち家を買う」という選択肢の中に、「元・空き家のリノベ物件」を入れてみてほしい、ということです。
新築信仰を捨てろと言いたいわけじゃないです。
ただ、「新築じゃないと」という前提を一度外してみるだけで、見える景色がけっこう変わります。
コストも選択肢の幅も、そして「自分が家を持てるかどうか」という現実感も。
建材費が上がり続けているこの時代に、リノベーションという選択肢はますます現実的な「もう一本の道」になってきています。