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相続空き家の火災保険は?

親の家を相続しましたが、しばらく住むつもりはありません。空き家になると火災保険がかけにくくなると聞きました。どうしたらいいですか?

空き家といっても事情は様々です。転勤で3~5年空けて戻ってくる空き家、家財があって時々来て風を通すなどの管理をしている空き家、さらにそうした手入れや管理が一切できない空き家などです。

損害保険会社の対応にもよりますが、家財が残っていて住居として使用する家は専用住宅として火災保険に加入できます。

家の管理がされていない空き家は住宅ではなく、一般物件として店舗や事務所などと同じ扱いになります。一般物件になると、専用住宅に比べて保険料負担が増すのが一般的です。ただし、空き家の状態によっては契約できないこともあるので注意してください。

ただ、空き家で一般物件になると火災保険はかけられても、地震保険には加入できません。地震で家が倒壊したり、地震が原因の火災で焼失したりしたときは保険金がもらえません。地震によって家が倒壊すると後片付けの費用なども発生します。想定外の出費で困らないよう、ある程度の余裕資金を準備しておく必要があります。

空き家にして放置していた場合、外壁が落下して通行人にケガをさせるといった事態も想定されます。賠償責任保険に加入しておくといいでしょう。

空き家を所有していることがリスクになりかねない時代です。親の家の相続が予想されるなら、家の管理や保険をどうするか、親の生前に検討しておくことをおすすめします。